2014/01/25

イタリア、あれこれ

Ribollita(リボッリータ) 。
ミケーレでこの時期定番になった”野菜とパンの食べるスープ”。

Ri=再度 bollita=茹でた、煮た という意味で、その時採れる野菜を煮てスープを作り(これはズッパと言う)、そして食べ、翌日は硬くなったトスカーナパンを加えて煮直す。これがリボッリータ。
トスカーナの料理はCucina povera(クチーナ ポーヴェラ)と言われていて、貧しい料理、農民の料理を指しています。
僕はまさに、このリボッリータにトスカーナを感じてしまいます。

フィレンツェで働いていた店、Ristorante Le fonticine(リストランテ レ フォンティチーネ)は100席弱
で中央駅からも歩いて5分程の、観光客も、地元の、毎日来店する常連客もいる、当時でも40年以上続いていたお店。
残念ながら一昨年オーナーが高齢で引退してしまい、現在は名前だけはそのまま残った、全く別物の店となってしまいましたが、それでも60年くらい続いたお店でした。

フォンティチーネのコックは僕を含め3名!!!!!で、カメリエーレ(ウェイター)が5〜6名で、とにかくテンヤワンヤ。有名なPitti imamgine uomo(フィレンツェで毎年開催される大々的なメンズファッションショー)の期間中は昼も夜も凄い事になっていました。クリック↓
こちらを参照して下さい!

で、ちょうど今の時期はやはりリボッリータがよくオーダーされます。おのずと毎日仕込む。それも大量に.....(笑)

朝9時に出勤すると大量のセロリ、大量の人参、大量の玉ねぎ.....OMG!!!そして、トスカーナ野菜のカーボロ ネーロ(結球しない黒いキャベツ)。これが入らなければリボッリータとは言わない!と言われるこの野菜も大量に。ザクザク刻む。とにかく、毎日。当たり前ですが、リボッリータだけ仕込んでいるわけではないわけで.....OMG

ミケーレで毎年作るようになったのは、この光景があるからなんですね。
他の季節にもこんな料理はありますが、この時期はやはり、リボッリータ。
何とかこの時期の、この料理を定着させ、素朴なトスカーナ料理を表現したい、と言う所からスタートして、ここ数年、少しづつリピーターが増えているのは、とても嬉しいし、ありがたい事です。










いつも、野菜をザクザク刻むたびにイタリアのことを思う訳です。
あんな事、こんな事。












これはパンなしですから、zuppa (ズッパ)または、minestra(ミネストラ)。


また、あれこれ書きたいと思います。


Osteria da Michele
*12席の小さなお店ですのでご予約をおすすめ致します。
*カードのお取り扱いはしておりません。
*中学生未満はお断りしております。ご理解くださいませ。
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