2019/05/14

知らない料理も興味を持ってみようか


ここ一年くらい、また料理雑誌を買うようになりました(興味の持てるものだけですが)。




その前の6〜7年は読む気も起きず、立ち読みしても内容に興味が持てず
頭に入ってきませんでした。

理由は明確に分かっていて、”最近”(流行り)の料理が自分の”知っている”(昔の)料理と余りにも違い理解できない、ともすると怒りに似た気持ちが湧いてきたりして、
そのうちなんの感情も湧いてこなくなりました。
あゝまたか、的な 笑。
それと移転前は料理的にも店の形態的にも、どうしようも出来ないくらいに固まっていて
変える事が出来ない、やりようがない(と思いこんでいた)と。

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それが料理に関する番組(2、3の番組)を観て180度(いや150度くらいかw)気持ちが動きました。それは主に、海外で活躍する若い日本人シェフの特集でした。
テレビなので、本当の苦労はわからない部分が多いでしょうが、それぞれが選んだ道を料理人として、生活者として、活き活きと楽しんで歩んでいる(ように見えた)。それがとても眩しく、ワクワクさせられました。
その体験から、”知らない料理”でも興味を持って知ってみようか、と思うようになり、そう思うと面白いもので、見るもの全てが面白くなってくる。料理雑誌はもちろん、
SNSなどで検索して”最近”のお料理を勉強したりしました。


そんなある時お客様がオススメしていたフランス料理店に興味が湧き、是非行ってみたい、という事で予約してもらい行ってみたのでした。数年前の自分だったら(絶対に、と行ったら大変失礼ですが)足を運ぶことはなかったでしょう。

例によってグルメブログではないので(笑)詳細は省きますが、繊細で、美しく、食べてしまうのが勿体無いくらい。ですが、一皿食べ終わるごとに何を食べたのかがはっきりと印象に残り、感動が残る。その盛り付けの大変さと、仕込みの労力とを考えると”凄いなー”しかなかった(そしてワイン達もよかった!)。空間、カトラリー、グラス、お皿、音楽、、、全てが気持ち良かった(そしてご夫婦は30代前半!!!)。

こちらは2度目の訪問時。

そんな事から最近は、料理雑誌をみても参考になる事ばかり(笑)。
其処此処に参考になる事が沢山あります。イタリア料理はこうだ、と言うのはしっかり自分の中にあるのでブレる事はないですが、アップデートはちゃんとしないといけませんからね。
いろいろ知るようになってからは、気分というか気が楽になった感覚で、自分のベースにある中でどの様にしたら喜んでもらえるか、これこれこうだからこれじゃなきゃ駄目、は無くなりました。頻繁にではありませんが、意識的に外食もする様になり、若い方のお店にも伺うようになりました。料理へのアプローチの違いを楽しめるようになったのかなー?笑。
他にも気になるお店があるので行ってみたいです。

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自分の料理はというと、作ってもらっている野菜を、なんとか生かして料理したい、
それを考えるのが楽しいし悩ましい。正解なんて無いので、考え抜いて提供して、
何かしら喜んでいただける、笑顔が見られると幸せな気分になります。良かったーって。
ひとり仕事で限度はありますが、この先もなんとか(段取りも含め)考え抜いて、アップデートし過ぎて変な方向に行かないよう、気を付けてやっていこうと思っています。

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畑のいろいろ豆の入ったリゾット(本日のおすすめより)
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2019/05/01

お知らせ

5/1(水)は予約キャンセルになり、
おやすみ致します。
よろしくお願いします。