ピエモンテ州のブラという町にある、スローフード協会の店、”ボッコディヴィーノ"というオステリアに、一度訪れたいと以前から思っていました。日本で調べているとミラノから電車で行けることが分かったのでメールで(人気店なので3か月ほど前に)予約を入れ待つこと3~4日。やはりメールでは予約不可なのか、この時点で電話予約だと国際電話だから面倒だな、と考えていた矢先に点寧な予約完了メールが届きました。お礼のメールを入れこれで一安心、後は当日を待つのみ。
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ミラノからの電車の出発時間を調べると、朝8時だったので、
アパートからは7時には出なくては間に合いません。
当日、切符を買うとなると、すんなり買えるとは到底思えないので
ネットで買っておくことにしました。そして途中一回乗り換えがありますが、ここでも注意が必要で、万が一の電車の遅延と、乗り継ぎの時間も考えないと痛い目に合うので慎重に購入しました。日本のように時刻どおりにはいかないのが普通ですからね。
もうひとつ注意が必要な事は、停車駅を間違えないことですね。今回もトリノで乗り換えがあるのですが、停車駅がトリノ ポルタ スーザとトリノ ポルタ ヌオーヴァとあります。これを間違えたらもうアウト、予定が大幅に狂うので本当に注意が必要です。
ややこしいことに、こういった事が結構あります(フィレンツェも)。
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当日、4月4日朝7時半ごろ予定通り、地下鉄でミラノ中央駅に到着。
トイレも済ませ時間まで待機、、、、、、、と思いきや!
滝汗。。。w
初めてのネット予約
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やけに駅構内がざわざわしているとは思っていました。
駅員さんに問い合わせしている人もチラホラいるけど、
これがいつもの風景だと思っていました。
電車の到着ホームは結構間際にならないと決まらなくて、掲示板や構内放送されないのですが、そろそろ表示されるだろうと掲示板を見てみると、
見たことのないイタリア語が、、、、、
”cancellato"削除されました???????
どいう事???
もうわけわかりませんけど、来ないって事だよね?
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色んな事が頭を駆け巡りましたけど、まず次の電車の時間を調べ、乗り継ぎの電車との時間を考え、、、無理。乗れない(けどネット便利)。
じゃあ、今ホームにいる電車で行ける方法はないか?
見渡すと、そちら方面に行く電車は全て、値段の高い新幹線(フレッチャロッサやイタロ)的な電車しか停車していない。
ここで一回あきらめたよね笑。
思い直し、駅員さんに聞いてみると”来ているのに乗るしかないよ、、、“
”えっ、新幹線じゃん、どうするの?”
”中で聞いてみて、、、”
うそ、、、、、。そんなことってある?(まあ、あるよなw)
なんか後で高い金額を請求されるのも嫌だし、でも行かなきゃいけないしで、揺れまくる気持ち。いやもう乗るしかないか!
決心して新幹線に目をやると、乗車口に車掌さんがいました。その方に説明すると
”乗って頂いて結構です。乗って待っていてください”とのこと。
もう諦めて後で追加徴収される事覚悟で乗り込みました。
全席指定なので座らずに立っていると
”座ってもだいじょうぶですよ”と言われ、半信半疑でしたがいわれるがまま座りました。
そして、そのまま出発。ああこれは追加徴収ないな、と何故か思いました、何故か笑。
写真は、その時に来ていたネットでのメッセージです。
翻訳してみても意味わからず。
ただ、何かが起こっていることだけは理解することできました。
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高速列車”イタロ”
鈍行とは違い超快適!2時間かかるところを1時間で到着。速っ!
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あれだけ心配していましたが、何事もなかったように到着。
乗り継ぎ時間も余裕ありすぎでした。
ピエモンテの風景はやはりフィレンツとは違うなあ。
あと、人も違う。
駅前もスッキリきれいな街という印象
その中に入るととても静かな空間が広がります。
藤がつたう建物の二階がお店でした。
まずパンの塩味と甘みに驚き。なぜかと言うとフィレンツェのパンは塩なしが当たり前。
料理もしょっぱい。
グリッシーニがサクサクで止まらん。
ミネラルウォーターも見たことないラベル。
なんせピエモンテで食事するの初めてのですから、何でも嬉しい。
コース料理が2種類と単品料理のいずれかを選択。
前菜が一皿多いコースともう一つのコースをそれぞれ頼みました。
ピエモンテの仔牛のタルタル、ねっとりとした生サルシッチャとラルド
感激する美味しさ。驚きました。
雑味が全くない。ラルド以外、塩分もほとんどない。
肉の味がダイレクトで甘みを感じる。
ほんと、なんじゃこりゃ、でした。
唸ったなー。止まらない。ニョッキはとろけ、チーズもとろけ、そして、脳内もとろけた。
予約して正解でした。
サラリーマンがサクッと食べていたり、観光客(明らかにワイン好き)が楽しんでいたり。
気がつけば満席。予約なしでも空いていればokのようです。
ホロっと柔らかいだけでなく、噛み応えも残るお肉。
仔牛のブラザート( バローロワイン煮)
色素が薄いのはやはりネッビオーロだからだろうか?
軽い、そして全然もたれない。
締めのエスプレッソも完璧
以前か行きたかったレストランは、大満足を越え、はるか彼方に飛んでいきました。
まず、清潔感あふれる店内、きびきびとよく働く、若い人達の爽やかなサービス。
おそらくは、世界中から訪れる、ワインや料理好きな人の相手を日々しているから、こなれたサービスが身についたのではないか、と思いました。押しつけがましくないし窮屈でもない。嫌味のない笑顔でスッと入ってくる。そんな感じを受けました。
そして料理も物凄い主張はなくてもオーラがある。
食べてみると”んん~”と唸る。そんな料理と接客で気持ちいいレストランでした!
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その後はブラの街を散策し、以前、とても嫌な目にあったbooking.comは使わずに、、
直接ネット予約したアルバのB&Bに電車で向かいました。